キューティーパイ

家を出た時は雨だったのに、学校に着くと超ピーカンってどういうこと?
と履いてきた靴下をうとましく思いながら授業。
始まってすぐに新しい生徒が3人ほど増加。こんにちはよろしくね。

つーか、人増えすぎ。

生徒14人ってこの教室じゃいくら何でも無理があるだろー、とか、
新しい人が入るたびに最初からやり直しに近いので進みがめっさ遅い、とか、
そこのおっさん明らかに授業聞いてないだろ、とか諸々。

てな訳で出そうになる欠伸を噛み殺しつつ休憩時間に外に出て
爽やかとは程遠い雰囲気でタバコを吸っているとチェコの子とスロバキアの子が。
並んでタバコ吸いながら暫しだべり。
そういえば先週の金曜に携帯灰皿の話をした際にやたらと珍しがられて
「もし余ってたら一個くれない?」
と言われていたのを思い出したので、余分に持ってきた分を渡してやたらと感謝される。
お礼に今度スロバキアのお酒をくれるとの事。わらしべ第一歩。


そんな一幕を挟んで授業終了。
腹減ったしさっさと帰るかなー、とか思ってたら声をかけられる。

「スズムラー」
「んー、何?」
「この後予定ある?」
「いや、ねえすよ」
「喫茶店でコーヒーでも飲もうかと思ってるんだけど、どう?」
「おー、ええよー」

てな訳で寄り道確定。
3人でくっちゃべりながら歩き、最寄の喫茶店まで。
ていうか喫茶店なんて何年ぶりだ?

時々チェコ語スロバキア語が飛び交う中、まぁ普通に世間話。
最近観た映画の話とか、2人はホームステイなのでそこの家族の話とか。
んで、何のはずみか誕生日の話に。
どうも東ヨーロッパあたりでは誕生日とは別に「名前の日」ってのがあるらしく、
自分の名前の日にちょっとした贈り物をするとか何とか。ほへーん。
「日本のカレンダーには日付以外に何か書いてないの?」と聞かれ、
「んー、六曜が書いてあることもあるよ」と答えた事を大いに後悔しながら
赤口について一生懸命説明する僕が居ました何やってんだ俺。

一段落ついたところで、音楽の好みを聞かれたので
正直に「何でも聴くし好きだけどあんま詳しくない」と答えたところ、
この街で来週から音楽祭が始まるという話をされる。
何でも海岸やいくつかの広場にステージができるらしく、かなりでかいお祭りみたい。

「へー、知らんかったー」
「でね、海岸のステージは入場料がいらないんだよー」
「そいつはいいな」
「もし良かったら、一緒に行こうか?」
「おー、ええよー」

どうもスロバキアの子はかなり音楽&祭り大好きっ子らしく、
先週も街のお祭りに行ってたという話を聞く。
で、その流れでチェコの子が山に登った話に。

「いやー、すっごい景色良かったよー」
「ぶらぶら歩くのは楽しいよなー」
「よし、じゃ今週末3人で行こうよ」
「おー、ええよー」

という訳で光の速さで埋まる予定。
そのまま携帯の番号も聞いたり。
スロバキアの子に少し話を聞いてみると、こっちに親友が一人住んでいるんだけど、
彼氏が居るので毎日誘う訳にもいかないから友達が欲しい、との事。
んー、わかりますわかります。つうか僕も飲み友達欲しいです。
つー話をした後、それじゃ次のクラスの後でまた細かい打ち合わせしようね、と決まり解散。

帰り道やこの後の予定が違う2人と別れて家に帰り、昼飯→散髪。さっぱり。
その後はビール片手に雑事をこなす。
早めの夕飯を済ませ、ベランダでタバコを吸いながら暫し考。

…俺、どこでスイッチ踏んだ?携帯灰皿?

深く考えないことにして寝ようと思います。